皆様たいへんご無沙汰しております。
なかなかブログの更新がかなわったのですが
数日前にマルウェアの攻撃を受け
ブログがいっさい開けないという大事件がございました。
はなまるラボ様に助けていただき
無事に復旧することができました。
(機会があれば記事を書きます)
ということで今回は
台湾でも日本でも大きなニュースになった
機密漏洩について書いてみたいと思います。
あくまでもわたし目線や周囲の話をベースに書きます。
わたしは違います!
等のツッコミはナシでお願いします。
TSMC 2ナノ技術漏洩
※長くなるのでchat GPTに要約してもらいました
2025年8月台湾の半導体大手・台積電(TSMC)の先進的な2nm製造技術が、同社の現職および元社員によって不正に取得され、外部に漏洩した事件が発覚しました。主な容疑者は台湾の清華大学出身の3名で、うち1名は日本の半導体機器メーカー、東京威力科創(TEL)の台湾子会社に勤務していた経歴があります。台積電は内部監視システムを通じて不審なファイルアクセスを検出し、調査の結果、9名の社員が関与していることが確認されました。これらの社員は解雇され、3名は国家安全法違反の疑いで拘束されました。この事件は、台湾の国家安全法が強化された2022年以降、初めての起訴事例となり、最大で12年の懲役刑と1億台湾ドル(約300万米ドル)の罰金が科される可能性があります。
背景
- TSMCは世界最先端の半導体メーカーで、2025年量産予定の「2ナノプロセス」は台湾の国家的戦略技術。
- 台湾政府は2022年改正の国家安全法で、先端半導体を「国家核心重要技術」と定義し、流出に厳罰を科す方針を取っていた。
事件の経緯(補足付き)
- 2025年7月初旬
- TSMCが社内で不正なデータ取得を検知し、検察に通報。
- 流出対象は「2nmプロセスの設計図・工程写真数百枚」。
- 7月25~28日
- 台北地検が家宅捜索、現職と元社員3名を拘束。
- 元社員は退職後、**東京エレクトロン(TEL)**へ転職しており、同社装置の改良にTSMC技術を利用しようとした疑い。
- 8月6日
- 台湾政府が国家安全保障法を根拠に初の起訴を開始。
- TSMCは関与した社員を即時解雇。
- 8月27~28日
- 検察が正式に起訴(営業秘密法+国家安全法違反)。
- 3人には最高14年の懲役刑が求刑される可能性。
- 東京エレクトロンは「組織的関与はなかった」と声明。
事件の意味
米中対立下で、台湾の半導体覇権を守る動きが一層強まるきっかけとなった。
台湾では半導体流出防止の厳罰化が初適用された重大事例。日本のTELや国策会社Rapidusへの技術流出疑惑も浮上し、台湾と日本の微妙な摩擦を引き起こす可能性がある。
過去に発生した機密漏洩事件
※長くなるのでchat GPTに要約してもらいました
2023年12月、米半導体大手マイクロン・テクノロジーは、台湾のユナイテッド・マイクロエレクトロニクス(UMC)および中国の福建晋華集成電路(Fujian Jinhua)に対し、同社の先端DRAM技術に関する企業秘密の窃盗を巡り、米国で訴訟を起こしました。訴状によれば、UMCは元社員を通じてマイクロンの技術情報を不正に取得し、Fujian Jinhuaに提供したとされています。これにより、Fujian Jinhuaは中国政府の支援を受けてDRAM生産能力を構築しようとしたとされています。2024年2月、米国の連邦裁判所はFujian Jinhuaに対するスパイ行為の訴えを証拠不十分として却下しましたが、UMCは2020年に有罪を認め、6000万ドルの罰金を支払うことで和解しました。この事件は、米中間の半導体技術を巡る対立の象徴的な事例となっています。
軍事機密漏洩事件もありました
2020年、退役軍人が中国の指示で台湾の軍事施設の座標や写真を収集し、スパイ活動を行っていたとして、台湾当局が摘発しました。この事件は台湾の安全保障に重大な影響を及ぼしました。
事件は台湾の情報セキュリティと国家安全保障に対する懸念を高め、政府は対策の強化を進めています。
悲しいかなまぁまぁ台湾あるあるである
機密漏洩は大なり小なり日常的にあるというのが
台湾で暮らすわたしの結論である。
結果だけ見ると
前職の情報をお土産に転職するようなかたちになっているパターンが多い。
また今回のように大きなニュースにこそならないが
訴訟になる件も少なくはない。
TSMCのセキュリティーは入り口から尋常じゃない
TSMCといえば当ブログでもご紹介したことがある
台湾のいや世界のTSMCである。
もしもTSMCが存在していなかったら
スマートフォンはこの世に存在しなかっただろうとさえ言わしめる天下のTSMC
当然セキュリティーも尋常じゃなく厳しい
社員にも訪問者にも厳しいのである。
まず訪問者はスマホやPCなどを
全部預けないと会議室にはいれてもらえない。
敷地内にあるカフェやコンビニも場所によっては
事前にTSMCのテストに合格しないと入れないのだ。
なにもスマホに限ったことではない。
記録の機能を持つものは基本持っては入れないのだ。
(たしか紙も持って入れなかったはず)
特にクリーンルームで作業をするエンジニアは
うっかりポケットにUSBが入っていようもんなら
即出禁となり当然ペナルティもある。
とは言え、現場で問題があった際に
会社や同僚と連絡がとれないのは非常にまずいので
クリーンルームで作業をする他社のエンジニアは
TSMC用に開発された携帯電話のみ
持ち込みが許可されている。
携帯電話というかほぼPHSのようなものである。
今後TSMCは流出を恐れて
サプライヤー等とのオンライン会議を
減らしていくのではないかと予測している。
(スクショ撮られてても気づかないもんね)
量産しているものは世界最先端だが
機密漏洩絶対阻止のため会議は超アナログ時代へと戻っていくのだ。
皮肉なことにアナログがいちばん安全…らしい。
台湾での報道の様子
2ナノの技術が流出したことは
当然ながら大きなニュースになった。
なにせ台湾の国宝とも言える技術なのだ。
いや。
国宝なんてレベルではない。
全世界の宝と言っても過言ではない技術なのだ。
国家安全法違反の疑いで逮捕された3名のSNSが
モザイク入りでネットニュースに掲載され
つながりのある人ならすぐに察したであろうことは想像に難くない。
家族構成はもちろんのこと
逮捕されたうちの1人は
マンションだか戸建てだかを2戸購入していたとか
逮捕されたのはサイエンスパーク入り口付近のスタバだとか
もはや台湾メディアのお家芸とも言える
ゴシップ寄りの細かい情報満載で報道されていた。
わたし個人が印象に残っているのは
「図面を見れば見るほどわからなくなると思う
だから個人的には図面を盗んだところで2ナノは量産できないと思っている」
とTSMCの社員がコメントしていたこと。
絶対王者の強さをこれでもかと見せつけられたような気がしたのである。
個人的にはどう思う?
この2週間ほどお友達から何度か聞かれました。
もちろん日本人としては
自国の企業は信じたいところではある。
よく聞かれるのはこの3つの可能性
正直どれも可能性としては高くないような気がしている。
①個人的にかの国へ売却予定だった
②TELの装置を改善するためにデータが必要だった
③ラピダスにデータが渡った
どれも可能性がゼロとは言えないが
考えると色々と矛盾が生じて個人的にはどれも違うような気がするのだ。
それもいずれ裁判の過程で明らかになるだろう。
個人的にとても気になるので
この件は最後まで見届けたいと思っている。