ある日突然出会った台湾式ダイエットマイシェン(埋線)で14キロ痩せた最強雨オンナがお届けする台湾生活あれこれ 

台湾で起業をお考えの皆様へ

今日は台湾での起業について
見たり聞いたりしたことを書きたいと思います。

どんな方が起業するのか

11年の台湾生活における観察結果では
台湾で起業を考えているのは圧倒的に男性が多い。
(女性もいらっしゃいます)

現在わたしのまわりでは
台湾人のパートナーと入籍したので
台湾へ移住を機に起業したという理由が多めである。

プログラミングやグラフィックデザインなど
何か専門的なスキルを有している方も多い。

また語学学校に通っていた時は
台湾でなら成功できる!
と謎の自信をみなぎらせている日本の殿方もいて
その多くが日本で起業し失敗していたりもした。

思うに台湾でなら成功できるというのは
少々台湾をなめているし考えが甘い。
むしろ百戦錬磨の猛者を相手にしなけれなならず
台湾での起業は日本のそれより難易度が高い。

※台湾の法律も関係するので
起業をお考えの方は専門の方にサポートしてもらうのがいいと個人的には思います。



初期費用はけちらない

起業するにあたって必要なのがオフィスや店舗。
ここでケチったり甘い話にのると
痛い目にあう確率がぐんとはねあがる。

できることなら弁護士の方に相談し
きっちりと契約書を交わすことをおすすめする。

契約当日も
弁護士さんが同行してくれればなおのこと良し。


特に店舗を借りる場合。
悪い人になるとまた貸しというのをしてくる。

これは大家さんに黙って
店子さんが空いているスペースを
あなたに貸し出すというもの。


もう聞いただけでリスクしかない。

こういう甘い話にのってしまうと
後々とても高くつく。


大家さんにあなたの存在がばれた際に
この人が無理やり来たんだと平気でうそをつく。

大家さんから請求されるなにがしの費用も
全てあなた持ちにされてしまうだろう。

その際に契約書が存在していなければ
どうなってしまうかは想像に難くない。
家賃を節約したつもりがかえって高額になる。
これでは後の事業計画にも影響が出る。

またよくあるのが
知り合いのツテで安く借りるパターン。

これも大家さんの都合で
急な引っ越しを余儀なくされるリスクがあるので
あまりおすすめできない。

オフィスであれば
以前ご紹介したようなコワーキングスペースも
選択肢に入れるといいと思います。

コワーキングスペースなら
上述のようなトラブルもなく
内装工事の必要もなしです。


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台湾の労働法を理解する

社員を採用する予定の方は
台湾の労働法をよく知っておいた方がいいです

これはtwitterでアドバイスいただいたので
追記しました!(ありがとうございます)

特に下記の項目は
しっかりと理解しておく必要があると思います。
①賃金
②労働時間
③休暇
④退職
⑤産休や育休
⑥解雇


一人では覚えられないし管理できないという方は
サポートしてくれる会社や弁護士さんに頼む
というのも選択肢のひとつです。

ここでけちってしまったために
後々経営を圧迫したり会社を手放さなくなったり
なんて事態になってしまったら…
悔やんでも悔やみきれません。

お金が絡むと人が変わる方が多いので
もしものときは
弁護士さんから説明してもらうなどして
隙を見せないようにした方が賢明です。

こんなことを言うと身も蓋もないが
お金が絡んだ瞬間、信頼関係や絆などというものは
いとも簡単に無かったものになることが多い。

なりふり構わない方も多く
ここは皆さんの知識量や初期投資が運命を分ける
と言っても過言ではないのかもしれません。



在庫を抱えるビジネス

例えば
台湾でお茶の葉を仕入れて売るとします。
ネットで販売したり、実店舗で販売したり
販路はいろいろあると思う。

ボリュームディスカウントなどにつられて
仕入れの量を決めてしまうと
莫大な在庫を抱えるリスクが発生する。

初期に見極めるのは難しいことだが
さばききれないほどの在庫は
確実に経営を圧迫するので
どんな甘い提案があってものらないように。

また
〇キロ以上の購入でないと取引できない
と言われた際は潔く引くのも手だと思う。


支払い条件は100%前払い

このブログをお読みの方が売主の場合。

例えばなんらかの機械を納入する
映像作品やwebを納入する。

そのような場合
交渉が非常に難しいところだが
前払い100%の取引がいいと思う。

台湾では
お金を支払うとサポートしてもらえない
と考える人が多く払い渋りが起こる。

(※業界にもよります)

よって納品後に
最終のミーティングではなかったような
細かい注文を出したり
その場で仕様を追加要求したりし
あの手この手で支払いを遅らせる。

(※業界にもよるが)
ごねてごねて支払いを先延ばしするほど
優秀な購買だと評価される場合もある。




議事録のサインはよく読んでから

100%前払いが叶わないのであれば
機械なりwebなりの仕様を
細かく記録に残しておくことが大事。

そこに双方のサインもあれば尚良し。

サインする前に
議事録をすみからすみまでよく読むことを忘れずに。


特に台湾企業側が用意した議事録の場合
裏面に彼らの支払いポリシー等が書かれており
それを盾に
合意した内容を反故される場合も少なくない。

そんな場合は
合意内容と違う文言は線で消し
消した箇所にもサインをしておくこと。


たとえ高鐵に乗り遅れようとも
飛行機に乗り遅れようとも
見落としてはいけないところだ。


念には念を

どこかの記事にも書いたのですが
お金が絡むと人がかわる方が本当に多い。

後のトラブルや
お金を払ってもらえないなどのリスクを想定し
言わなくてもわかるよね?と思うな箇所も
きっちり契約書や仕様書で謳うことが大事。


自身と自身の企業を社員を守ることにつながります。

なんて
ちょっと偉そうに書いてみましたが
本当にびっくりするぐらい人が変わるので
慎重になりすぎぐらいがちょうどいいと思います。