ある日突然出会った台湾式ダイエットマイシェン(埋線)で14キロ痩せた最強雨オンナがお届けする台湾生活あれこれ 

台湾の人々は謝らない?(2023.4.10)

今日は『謝る』についての考察を
ビジネスシーンをメインに書きます。

また、この記事は全ての人々がそうである
誰が上で誰が下などを決めるものではありません。
誤解なきようお願いいたします。


こんな場合は謝ります


わたしの経験を通しての結果になるが
下記のような状況においては
皆さんふつうにごめんなさいと言う。

①歩いているときにぶつかった
②MRT車内で足を踏んでしまった
③遅刻した(これは人による)
などだ。

簡単に言うと以下の条件に合致する場合である。
・自分の不注意である
・メンツは傷つかない
・金銭的、精神的な賠償も発生しない。

交通事故等でお金が絡んできた場合は
未来永劫非を認める事はないと

覚悟をきめたほうがいい。

言い訳に言い訳を重ねて
被害者に責任をなすり付け
ある意味私の方が被害者だと主張する方もなかにはいる。


ミスを認めれば埋め合わせが必須


わたしの観察と分析の結果だが、そもそもが違うのだ。


ミスを認め謝罪すると…
①メンツが著しく傷つく
②敗者の烙印が押される
③埋め合わせや賠償が必須(金銭的・精神的)
④その後の立位置に影響必至
⑤故にてこでも謝らない


ミスを認め謝るということは膝をつく事なのだ。
相手に全面降伏するということなのだ。
全面降伏するということは
時代が時代なら『死』を意味する。

現代の台湾社会における『死』というのは
社内での立ち位置や出世のことを指す。


単にミスを認め
それを改善するだけではすまない社会なのだ。

時と場合にもよるが
現代の日本社会では、潔く過ちを認め謝罪し挽回することが良しとされる傾向にある。
言い訳をすればするほど無様で立場が悪くなる。

これと全く逆を行くのが台湾社会である。

うっすら罪悪感を感じていようとも
元からそのような感情は搭載されていないかの如くふるまうのだ。

こちらから見れば
見苦しいと感じるような言い訳を繰り出すのも
上述のような事情がある故である。
メンツを守るために滑稽なほど嘘や言い訳を重ねたり
論点をすりかえていく。


お互い持ちつ持たれつなのか、メンツ重視なのか
気づいても見て見ぬふりでふんわりと流したり
どさくさに紛れて笑い話にして
その場を乗り切るケースもある。

そうまでしないといけない社会って何なんだろうと
時に感じることもある。

スポンサーリンク

他人を巻き添えにしがち


彼らは必ず人を巻き添えにする。
100%自分のミスであっても
「これからはお互いに気を付けましょう」と言うのだ。

これは暗に私ひとりの責任ではない
あなたが説明しなかったから
あなたがミスリードしたから
あなたのせいでもあるんだと
なかば無理矢理表現することで、自分の罪を軽く見せているのだ。

もっと悪質な方になると
話題を逸らし、自分より罪が重き者を作り出したり
論点のすり替え、自分に矛先が向かないようにする。

こういう方は基本的に他責で
ベクトルが上層部か保身にしか向いておらず
いつまでも同じミスをするし
そのしりぬぐいを他部門であったり
自分より立場の弱い者に丸投げするのがお決まりだ。


ではいったいどうすれば・・・?


事細かな説明が必須


言わなくても通じるよね
逆に初歩的過ぎて言うと失礼かも


とあなたが先回りをして気をつかっても
何か問題が発生した場合
『〇〇さんが教えてくれなかったからです』
と平気であなたに責任転嫁をして後始末も押し付ける。
これこそが台湾社会の現実。

そんなことまで!?と思うような事も事細かに説明
そして明記しておかないと責任転嫁がいとも簡単に発生する。

できれば電話ではなく
自分を守るためにも
メールも送信して証拠を残しておくことをおすすめする。

こんなの常識の『常識』は
まさに人それぞれなのだ。


敵に回さないほうがいいと思わせる


と言うと聞こえが非常に悪いが
あなたが社内での立場を強固にする事で
この問題は幾分か回避できる。(可能性がある)

彼らは『負ける』のがいやなのだ。
はなから敵わない相手に戦は仕掛けない。
つまり負け戦はしないのだ。

何を言っても敵わないと認識した相手には
言い訳などしないし
むしろ共存の道を模索しようとする。

年単位の時間がかかるが
強さを手に入れると楽に物事がすすむ時が必ずくる。
今お悩みの方はためしてみてほしい。


ここは台湾と割り切る


割り切るというのは
決してあきらめるということではない。


ここは台湾。
日本ではこうなの!
と声高に主張したところで
あぁそうなんだ~ぐらいの反応しかないだろう。
変に日本人だということに固執して
日本のやり方を通そうとすると
事態はもっと膠着する。

同じアジア圏なので顔は似ているが
文化、習慣、考え方はやっぱり違うのだ。

ではどうすれば皆にわかってもらえるのか
改善へと動き出すのか
という考え方に切り替えると
いろいろとやり方が変わって来る。

自分がひとつ大人になって
言い方を変えてみたりする工夫も必要。

なんでまだなの?と言いそうになるところを
ぐっとこらえて
この件どうなってます?から入ってみるなど
案外、簡単なことで変わることがある。


心の準備を(しておくといいかも)


台湾の人って親日で優しい!
というイメージでやって来た人々は
終始言い訳と責任転嫁に徹する彼らの姿を初めて目の当たりにしたときには、絶望しか感じないだろう。

しかしこれが台湾社会の現実である。
(優しい人もいますよ)

あやふやにされていく失礼千万な要求やミス
観光地で見た優しい台湾の皆さんは
旅番組で見る優しい皆さんはどこへ?
と思う瞬間であろう。

これから台湾へ駐在する方や台湾で就職する方は
こういう特徴があるということを
予備知識として持っておくと絶望度合いが幾分か和らぎます。

わたしの同僚は皆いい人です!こんなの嘘です!
と言う方は、きわめて幸運なんです。
もしかしたらあなたの前の世代の方々が
一生懸命努力した結果かもしれない。

少し偏った書き方をしましたが
もちろん自分のミスを地道に挽回する方もいる。

または、
日系企業に勤務していたり
日本で長く暮らしていた方や
上司が日本人と言う方は
こういったケースに当てはまらない場合もある。(たぶん)

はたまたあなた自身が
社長であったりする場合だ。
ナンダカンダでゴリゴリの縦社会の台湾。
相手を役職で判断している方も多い。

暗に育った環境や性格なのか?と感じることもあるが
概ね頑なにミスを認めず謝らない方が多いと感じる。
というのが、仕事を通して感じる台湾である。