皆さんいかがお過ごしですか?
台湾はもうすぐ旧正月が始まるのですが
ここにきてコロナ感染者が拡大
北部だけかと思いきや南部も感染者が増えています。
こんなときに非常にバッドタイミングな記事ですが
まだコロナ感染者0がつづいていた12月
1泊2日で台南へプチ旅行してきたことを書きたいとおもいます。
プチ旅行と言うよりは、ドはまりした台湾ドラマ
想見你(日本題:時をかける愛)のロケ地巡りであります。
台南を日本のどこかにあてはめるとしたら
台南はかつての都であったことから
京都にたとえられることが多い。
わたし個人の感覚的な感想は
奈良のほうが雰囲気が近いような気がしている。
人や街のスピード感がすごく似ているような気がする。
ロケ地巡り1か所目は刑務所の予定だった?
高鐵台南駅からそう遠く離れていないところにそれは存在している。
そう台南刑務所。
ここは劇中で、主人公の親友ジュンジエが10年も収監されていた場所である。
ドラマファンからしたら非常に大事な箇所ではあるのだが、『ロケ地巡りで来ました』などと言おうもんなら怪しさMAXでその場で収監されそうなので、次のロケ地へ行くことにした。
タクシーのおっちゃんは
『近いよ~行く?』と言ってくれたが、丁重にお断りした。
うっかり親分の面会に来た子分たちやら親分の出所の場面にでくわしたら怖すぎる。
閒情茗品屋(jiān qíng míng pǐn wū)
住所: 702台南市南區金華路二段57巷97號
漢字だけ見るとお土産屋さんのようだが
ここは鍋燒意麵のお店。
主人公3人が高校時代に通った設定。
こちらのお店も地元の人でいっぱい。
店内には出演者のサインや写真も展示されており、いやがおうにも気分があがる。
鍋燒意麵ってなに?
と言う方もいらっしゃると思うので
わたしが食べた感想だけで説明します。
魚ベースのスープにキャベツ・玉子・お肉・練り物・意麵(油で揚げた太めの麺)がはいっており
鍋とシメの麺が一体化したようなビジュアルである。
大人数で大きな鍋で食べるというよりは
一人鍋感覚で食べるもののようだ。
実際に一人鍋のような器に入ってやってくる。
台南なので味は少し甘めの味付けになっている。
南部って暑いのでは?と言う話ですが…
たしかに南部は暑い。
しかし台湾の皆さんは年中鍋を食しており
夕飯時の鍋屋さんは待ち時間が発生することが常だ。
鍋はもしかしたら日本人以上に身近な存在なのかもしれない。
お近くの無名麵攤(wú míng miàn tān)
閒情茗品屋のすぐ近くにある
黄色い壁にお花のもようが人目をひくお店。
どうやら店名はないらしい。
劇中では李子維&莫俊傑が
意麵を食べながら話すシーンが描かれている。
残念なことに劇中で彼らが食べていたメニューは実際にはないのだとか(聞いた話では)
1軒目ですでにおなかがいっぱいだったので
こちらではデザートがわりに冷たい紅茶をいただいた。
非常に甘みのきいた紅茶だが
12月のこの日の気温は26℃。
甘くて冷たい紅茶が非常においしく感じた。
(ただ激甘だった さすが台南)
上述のお店より時間がゆっくり流れている。
龍泉冰店(lóng quán bīng diàn) と不思議な粉
住所: 721台南市麻豆區平等路2-4號
こちらは、莫俊傑の祖母である莫奶奶が経営するお店として劇中に登場する。
陳韻如(黃雨萱?)の弟くんをカツアゲする奴らから救出した後にみんなで行った莫奶奶のお店。
劇中でもかき氷食べてたわけだけど
距離が縮まっていく2人を見て、俊傑が見せる切ない表情が秀逸。
こじんまりとしたお店だが
ひっきりなしにお客さんがやってきて、非常に繁盛しているお店のようだ。
劇中ではかき氷にプリンを乗せて食べていたが
実際のお店にプリンはない。
トッピングはマンゴーやらフルーツはなく
小豆、愛玉、甘く煮たサツマイモに緑豆など台湾のクラシカルなトッピングだ。
ガイドブックで見かける映えるかき氷ではなく
台湾の人々が昔から食べているこれぞ台湾のかき氷だと言わんばかりのシンプルで素朴なかき氷である。
プリンはないけど
『麵茶粉』という名の不思議な粉が売っていた。
材料は中力粉(薄力粉)と砂糖と白ごまと
材料も作り方もいたってシンプルなようだ。
①白ごまを炒ってすりつぶす
②中力粉(薄力粉)と白ごまを一緒にしさらに炒る
③粗熱が取れたらお好みで砂糖を投入
きなこのような味をしていて
かき氷にかけるのもよしだが、牛乳や豆乳に入れてもいい感じになりそうだ。
ネットでも販売されているようで入手は困難ではないようだ。
お店でも販売していたが
一度にかなりの量を消費するのか非常に大きな袋につめて売られていた
ちなみにこのお店創業70年ほどになる老舗で
(台湾だと超がつく老舗)
想見你のロケ地になる前から台湾メディアに何度も登場している。
台南の中心地からは結構離れているので
路線バスを乗り継いでいくのは大変そう。
(バスの本数も少なそうな場所にあるし)
このお店に行くだけで数時間かかるいきおいなので
どうしても行きたい方はタクシーで行った方が時間の節約になっていいと思う。
引きこもりがちなわたしがめずらしく旅行してみたら
台南はすごくいいところだった。
台北にはない、ゆっくりと時間が流れていく感じが心地よい。
高鐵の駅近くに三井アウトレットができたりと新しい建物もできているが、たまに息抜きしたいときなんかにふらっと来るのにいい場所だなと思う。
第2弾もお楽しみに