ご無沙汰しております。
今回は台湾で自己破産したらどうなる?
について書いていきます。
※ご注意
本記事は私の周りで起きた事を元に書いています。
わたしの場合は違った等の
ツッコミは無しでお願いします。
より具体的かつ詳細が知りたい方は
弁護士の先生にご相談ください。
自己破産を回避したくて借金を重ねる
自己破産の原因は様々であるが
わかりやすいのは株や投資の失敗で
くびがまわらなくなり自己破産と言う場合が多い。
今日は台湾あるある台湾人と投資について書いていきます。※ご注意この記事は私のまわりでの出来事を元に書いています。それは違うあれは違う等のつっこみはナシでお願いします。 皆お金が大好き わたしもお金は大好き。なの[…]
自己破産をすると
借金はチャラになるだろうが
その後の生活に制約が課せられる
その後の生活に課せられる制約を回避したいのか
はたまた台湾名物メンツが大事なのか
友人や同僚に借金を重ねていく人もいる。
友人Aさんから
「いいかげん返してよ!」
と言われ
友人Bさんからお金を借りて返すといった
怒涛の借金リレーが続くのである。
これは個人的な感想だが
投資に失敗してしまい
自己破産を回避したくて
(正確にはその後に課せられる制限を回避したい)
方々からお金を借りるのは
自分に甘いしたいそうわがままだなと感じる。
私も実際に借金の依頼をされたことがあるが
仕事を辞めたくないだの
営業の仕事ができなくなるだのと
(実はそんなことないらしいが)
今振り返れば
相手は始終自己保身をしていたなと思う。
TWD800万の借り入れでも破産レベルになる
不動産など担保に入れる物が無い場合
借入金の年利は10%前後となることが多く
クレジットカード並みの利子がついてまわる。
仮に下記のような場合
借入金:TWD800万
年利:10%
返済期間:10年
月々の支払いはざっとTWD8万前後となり
大半の人々は首がまわらなくなる。
故に夜中でもおかまいなく
借金の依頼がやってくるのだ。
夜中に泣きながら電話口で
もう死にたいと言われたことがあるが
わたしとて無い袖はふれないのである。
上記の計算は真っ当な金融機関の場合である。
サラ金はギリギリをせめてくる
汽車貸款(サラ金)で借りてしまった場合
もっと悲惨なことになる。
台湾のサラ金は
いわゆる893が経営していることが多く
彼らの取り立ては銀行のそれの比ではない。
とは言えドラマで見るような
殴る蹴るといったことはしない
現代の彼らはインテリ893なのだ
身体に傷を負わせて被害届けでも出されてしまっては
債権を回収できなくなってしまう。
脅迫になるかならないかの
まさにギリギリのラインをせめてくる(と聞いた)
恐怖を感じて警察に駆け込んでも
それでは動けないですね…と言われてしまうのだ。
台湾における自己破産は日本人が思うそれと異なる
台湾の自己破産手続きは
「個人再生法」と呼ばれている。
日本人的には自己破産をすると
債務は免責されるものだと思いがちだが
台湾はそんなに甘くはないらしい。
債務者の債務状況や収入に応じて
債務の一部が免除される仕組みで
全額が免除されることは稀なんだそうだ。
※あくまで私調べなので
今債務でお困りの方は
きちんと弁護士さんに相談していただきたい。
自己破産までの流れ(厳密には一部免除)
1弁護士さんに相談
とにもかくにもここから始まる
2債務整理の申し立て
裁判所への書類提出をし申請開始
3破産管財人による仕分け
債務者の財産を処分して債権者へ分配する。
現金化できる財産が一切ない場合は
債権者への分配もなく破産手続きが完了する。
4債務整理の実施
裁判所の許可がおりたたら債務整理開始。
(債権者との交渉や債務の整理も含む)
5財産の凍結
債務整理手続きが開始されると、個人の財産が凍結される。
6返済計画の策定
債務整理の一環として、個人は返済計画を策定します。
(債務の優先順位や返済スケジュールの決定を含む)
7債務の解決
債務者は返済計画に従って債務を解決していく
(一部の債務の免除や減額、返済期間の延長を含む場合がある)
※自己破産手続き中は
支出制限が課せられることがあります。
(家賃等の必要最低限の生活費は除く)
自己破産後の制限
1職業制限
以下の業界や職種での就業は不可
・金融業界
・弁護士
・会計士
・医師
・看護師
・公的職業
公務員 警察官 法務関係 教師 など
2ローンが組めない
例外もあるそうですが、高確率で不可です。
3クレジットカードは没収
資産凍結の一環として没収されることが多いそうです。
キャッシュレスが浸透しつつあるこの時代に
けっこうな不便を強いられることになる。
ちなみに台湾国籍を有するのであれば
選挙権や被選挙権は失わない。
制限は解除されるのか?
一般的には5年から7年で解除されるそうです。
長い期間制限がかかりますね
安易な投資はいろんな人に迷惑をかける
全ての台湾の人々がそうとは言わないが
安易に投資をしすぎるきらいがある。
特に殿方は命よりメンツが大事なので
まわりに人がいると勢いで
または引くに引けなくなって
投資に参加する人も少なくはない。
(びびってると思われたくないらしい)
奥様やご両親の苦労がうかがい知れる瞬間でもある。
株も少し値段が上がると
すぐに売り払ってしまう傾向が強く
始終チャートを気にしている傾向が強い。
配当であるとか
10年先の市場の変化など一切見ておらず
今この瞬間のあがりさがりに注視する人々が本当に多い。
10年 20年かけて育てるということが苦手なのか
元からそういった概念を持たない人々が多いのかもしれない。
台湾人の同僚はよく
沒錢沒感情と言っている。
お金がないと気持ちがささくれるのだ。
たった4文字の漢字だが
非常によくできた言葉だと思う。
あ!
白い紙に名前と住所を書いてと言われたら
最悪の場合白紙の委任状にされる危険があるので
必ず拒否してくださいね。