ある日突然出会った台湾式ダイエットマイシェン(埋線)で14キロ痩せた最強雨オンナがお届けする台湾生活あれこれ 

ほんとにいたよこんな人 出張編(2022.10.31更新)


コロナ禍で隔離期間が発生している今
そう簡単に海外出張できる状況にはないと思いますが

そう遠くない未来
そんな時期も終わりを告げるのではと思っています。

ということで今日は台湾生活10年目の私目線で
日本にお住まいで
もしかしたら今後台湾出張あるかもしれない
という方に向けて書いてみたいと思います。

日ごろ台湾生活を愚痴る自分をたなにあげて
実際に見た少々やばめの人々のことを
偉そうに辛口で書きますがご容赦ください。

いつまでも日本統治時代


欧米へ行けば
英文法総動員で何なら低姿勢で話すというのに

日本人出張者は
時として近隣のアジア諸国の皆様
特に東アジアの海外支社のメンバーに対して
なぜか強気な方が多い。
(これは皆さんがお勤めの業界で多少の違いがあると思います)

ひどい人になると
日本人に合わせて日本語で話してくれている
台湾人の日本語にイラついたりする。

たどたどしさだったり
母語の干渉から来る独特の言い回しだったり
発音だったりが原因なのだろうか?

いったい何時代からいらしたの?
と聞きたくなることが多々ある。

そんなに気に入らないなら
ご自分が中文を話せばいいのにと思う。

今、現役で働いている皆さんは戦後生まれ。
それなのに
DNAに統治時代がしみついているかのような言動をする者は少なくはない。

わたしが見てきた限りでは
このような傾向は圧倒的に出張者に多い。
(駐在でこんな態度とっていたら現地スタッフに嫌われて早期に帰任になるだろう)

心のどこかに日本人が上という思いがあるのだろう。

何気に腕を組み
『台湾人素直でいいよねぇ』
と誰目線ですか?という態度でのたまう方もいた。
同じ日本人ながら非常に恥ずかしく思う瞬間である。

別のケースだと
台湾で開催されているのオンライン会議に
予告もなく日本から突然こっそり参加しておきながら
「なんで中国語なの?」と聞いてくる人もいる。

勘違いぶりが非常に恥ずかしいので
心の底からやめていただきたいと思っている。

いつまでも呑気に
アジア諸国は日本より下みたいな目線でいるから
様々な分野で近隣諸国に追い越されてしまうのだ。

コントロールがきかないと機嫌を悪くする

個人的な分析になるが
台湾の皆さんは
ディスカッション好きな傾向にあると分析している。

自分の考えを(良し悪しはさておき)述べたり
アピールすることに長けている人が多い。
故に、自由にディスカッションなどしようものなら
止まらなくなるときがある。

日本で教育を受けた方は、耳にしたことはあるだろう
「みんなが静かになるのに、〇分かかりました」
空気を読めと教育されているのだ。

こんな教育を受けた日本人だから
自分が黙れば空気を読んで察して相手は黙るだろうと思っている

ここは台湾。
そんなことは決してない。

空気読みなさいよみたいな顔で押し黙っていると
まだディスカッションの時間なんだと認識される。
どんどん機嫌が悪くなっていく出張者見たな…
作り笑いが無理していることを証明していた。

子供時代を日本で過ごしたことがあったり
日本人の気質のようなものを理解している人になら
その手法は通じるだろう。

しかし、そのような方は少数派なので
あなたが押し黙ったところで何も解決しない。
あなたがびしっと仕切らないかぎり終わりはこない。

日系企業はオワコン化(辛い)

近くて安全で食べ物もおいしくて買い物もできる
観光地としての日本は依然として人気だ。

ワイドショーでも取り上げられていた『爆買い』
あれは何も中国の人々に限ったことではない。
台湾の人々も似たような状況だった。

今は空前の円安である。
コロナが全世界で蔓延しなければ
台湾の皆さんも爆買い旅行していたであろう。

だがビジネスの面ではどうかと言うと…
人づてにきいた話だと
日本語だ日系だともてはやされたのはひと昔前の事。
日系企業で働くことがある種のステータス
というような時代は、もう終わっているのだ。

学歴が高かったり、スキルや能力がある人は
欧米系の外資系企業へと転職していく。

悲しいかな日系企業は
欧米系の外資系企業へ転職するための踏み台と言っても過言ではない。

わたしも日系企業で働いている身であるが
上述のように転職していく同僚がちらほらいる。
エンジニア職ならなおさらこの傾向が強まる。

また、台湾に於いて
日系企業の待遇はお世辞にも良いとは言えない。

台湾の人々は
より好待遇のところを目指し転職していく傾向が強く
結果として人材の流出が避けられなくなる。

お給料はちょっと少ないけどやりがいがあるから 
と言った考えの持ち主は皆無だと思ったほうがいい。

子供を保母さんに預けて共働きの家庭が圧倒的に多く
その保母さんの費用も月々バカにならない。
やりがいなどと言ってる場合ではないのだ。

台湾はマンションの価格も継続して高騰しており
ファミリータイプのマンションだと
台北や新北では億円超え物件も珍しくない。
故にみんな少しでも待遇のいい企業へ転職するのは
しごくまっとうなのだ。

本当は英文科へ行きたかった

どこかの記事で書いたことがあるが
純粋に日本のドラマを見て日本に憧れた世代と言うのは40歳以上の世代だ。

キムタクのドラマが異次元の高視聴率をマークし
安室ちゃんが爆発的ヒットを飛ばしていた頃
青春時代を謳歌していた世代だ。

日本語学科卒の多くが
純粋に日本語を勉強したかった人々で構成されている世代ともいえる。

ところが30代にもなると状況は一変する。

本当は英文科やドイツ語学科に行きたかったが
共通試験(センター試験的な)の点数が悪く
志望の学科や大学に出願できなかったという理由で
消去法的に日本語学科が選択されることが多い。

30代の日本語学科卒のお友達に質問してみたところ
上述の状況と全くおなじ回答だった。

もちろん日本語学科へ進学したかった人々もいる。

あくまで対等

彼らはあくまでも対等な立場で話をしている。

案件にもよるが
そこに日本人>台湾人というような図式はない。

疑問に思えば率直に聞くし
納得いかなければ率直におかしいと言う。

ここはしっかり頭にいれておく必要があると思う。
『日本の人間が言う事は素直に聞き入れてもらえる』
前提でいくと思わぬ反撃にあってしまうパターンだ。


『日本側が協力してやってるんだからいう事聞け』
というような心意気で行くと
心をへし折られての帰国となる場合が多いので
十二分に注意していただきたい。

THE日本式のやり方に不満を持っている場合もあり
なにかのきっかけに爆発して収集がつかなくなることもある。

日本人は特別ではない

あなたが尊敬され崇拝されているわけではない
ということを肝に銘じてほしい。


日本では、台湾は親日というふうに報道されている。
事実親日よりではあるが
日本人だからと特別扱いされることはほぼない。

ちやほやしてくれるのは
観光地のお土産屋さんぐらいのものだ。

また
あなたが日本の本社から出張へ行ったのであれば

たまたま日本に生まれ、日本で就職し
最新情報に近い場所にいるだけにすぎない


ということをしっかり心に刻んでおいたほうがいい。
(と思うよ)
あなた自身が偉くなったわけではない。

そこを勘違いして偉そうに見下した態度でいくと
普通に嫌われてしまうし
単なる扱いにくい日本人として認識されるだろう。

それなりにおもてなしはしてくれるかもしれないが
うらでめっちゃ悪口言われてるよねって話。

さじ加減が難しいのだが
必要以上にへりくだってぺこぺこしてもなめられる。
事実
権利の主張だけはいっぱしの困った奴らもいる。

ここぞと言うときは主張しないと伝わらない。
察する、空気を読むという習慣はないに等しいので
声をあげて主張するしかない。

ある意味仕方がないこと

台湾出張で偉そうな態度をとってしまうことは
非常に失礼で勘違い極まりないのは確かなのだが
一方で自然なのではと個人的には考えている。

出張者は日本で暮らしていて
台湾社会に浸かって生活しているわけではない。

アジア諸国のスピード感
契約なんて紙切れにすぎないという理不尽さも
ほぼ経験したことがないのだ。

台湾についてもさほど興味があるわけでもなく
自身の仕事の分野を除けば
思い浮かぶのはタピオカとパイナップル
そして親日という抽象的な概念だろう。

そんな出張者がごく普通の台湾人と接すれば
聞いてた話を違うやんか!!ってな感じで
いらつきも感じてしまうのも当然だと思う。

偉そうに書いてきたが、
私も台湾で10年暮らしてみてようやく違いがわかるようになった。

様々な分野において
日本が世界市場でどれほど微妙な立場にいるのかも見えるようになった。

もし台湾で暮らしていなかったら
間違いなく井の中の蛙状態だったと思う。

多言語な台湾

台湾という国は多言語な国だと認識している。
中文の他にも台湾語、客家語、各原住民の言語がある。
若い人は話せない人が多いとは言われながらも
一つの国の中でも様々な言語が話されている。

また
大学を卒業してすぐワーホリへ旅立つ人々も多く
英語をはじめその他諸々の言語を話せる人が多い。
(もちろん話せない人もいる。)

幼稚園から英語を学んでいる人も多く
もはや話せて当たり前みたいな雰囲気もある。

それは政府の政策だからとか
日本には技術力があるから大丈夫とたかをくくって
根拠のない自信をみなぎらせていると
あっという間に追い抜かされることになる。

いろんな分野で既に追い抜かされているよねって話。