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ビザと愛と台湾と(2021.6.6)

台風が接近している台湾。
今、台湾全土が水不足なので、恵みの雨ってところですね。

今日は、台湾に来たばかりの頃(2012年)のお話を書きますね。
私がビザというものについて初めて考えさせられたエピソードです。
それまでの私は、ビザってものに対する知識がほぼなかったんですね。

※ご注意※
この記事は決して国際結婚を否定するものではありませんので、誤解なさらないようにお願いしますね。

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離婚したら即帰国!?

わたしが台湾に来て2か月ぐらい経った頃。
日本人女子のルームメイトSちゃんと一緒に暮らし始めて、不衛生な環境ともおさらばし、徐々に生活が成り立ってきた頃。
語学学校で知り合った日本人男子からボーリング行こう!ってお誘いがあってSちゃんと一緒に出掛けることにした。
なんかネットで知り合った日本人女子があと2人来るとかなんとか。
わたしたちが呼ばれるぐらいだから、特に怪しい集まりでもなかろう。
このなんでもないお誘いが、後にビザについて真剣に考えさせられる機会となったのだ。

そこにやってきた女の子のうち一人がMちゃんだった。
美人で中国語も上手だし、夜市でのオーダーもめっちゃスムーズだ。
タピオカミルクティー1杯買うのですら四苦八苦していた当時の私とは段違い。
台北にある貿易会社で営業職で働いているって言ってた。
それにMちゃんは彼氏がいるって言ってるし、この人に足りない物あるの?ってぐらい充実した台湾生活を送っているかんじのMちゃん。
クライアントさんから時折かかって来る電話にも、詰まることなく流ちょうな中国語で答えていく。
わたしが憧れる台湾で暮らす日本人女性像を具現化したのがMちゃんだった。

この日を境にわたしたちは女の子だけで会う機会が何度かあった。(ごめんよ日本男子)
クリスマスイブも一緒に過ごし、4人でケーキ食たりした。
でもMちゃんと会ったのはそれが最後になった。

後から聞いた話、Mちゃんは実は結婚していて、しかも離婚を切り出されていて、離婚成立から1か月以内に出国しなければならなかったのだ。(居留証の期限だったのかな?)
彼氏いるって言ってたよね? どゆこと? 実は結婚してたの?色々カオス。

ただ、強烈にインプットされたのは、離婚すると台湾から追い出されるんだって事。
外国人なんだから当然と言えば当然だけど、当時の私にはすっごい衝撃だった。

外国人とビザ

海外で暮らすためにはビザは必要不可欠。
言うまでもなく台湾だけに限らず外国人の身分で暮らしていくうえで世界各国で必要。
就労ビザ 就学ビザ 配偶者ビザ などあまたのビザが存在する。
どのビザを手に入れようにもそれなりの努力が必要なのは間違いない。

わたしはと言いますとこんな感じです。
就学ビザ➡就労ビザ➡永住権取得 
永住権についてまじめに考えてこなかった私は、トマトさんとの出会いで考えが一変した。
トマトさんの話を聞いた次の日には永住権取得済の先輩方のブログを熟読し始め、1か月ほどで必要書類をそろえ永住権を取得した。

私から言わせれば、配偶者ビザは人類史上最強の難易度。
人間関係及び愛情という限りなく正解のないもののうえに成り立っているビザ。
恋愛とか愛情とかさっぱりで愛の才能ないの(このフレーズでピンと来た方はきっと同年代)な私からすると、砂の上に建ってる家、ていうか蜃気楼 幻レベルだ。
義両親、義兄弟に多すぎる親戚に中身のないメンツ問題。
すべてを覚悟した勇者こそ手に入れられる難易度ウルトラCの配偶者ビザ。
配偶者ビザ取得後も結婚生活を維持させるための努力とコミュ力が必要となる。
やっぱり難易度ウルトラC 間違いない。

今なら少しはビザのことがわかるので
Mちゃんの当時の状況ってこうだったんだろうな?ってうっすら予測がつく
勝手に予測してみるよ。

①永住権は保持していなかった。
②就労ビザではなく配偶者ビザ保持者として働いていた。
③だから離婚が成立したら出国しなければいけなかった

②は台湾にある多くの企業がすでに配偶者ビザなり永住権なりを持っている人を条件にしている場合がある。
企業からしたら簡単に日本へ帰国しそうにない人材がほしいわけで、そうなるとすでに何らかのビザを持っている人を求めるのは自然なことだと思う。

③は企業側が就労ビザへの切り替えを拒否したのか、Mちゃんにその意思がなかったのかは定かではない。
いずれにしても、永住権を持っていなくて、配偶者ビザで台湾に住んでいた場合、離婚後も台湾での生活を望むのであれば、就学ビザとか就労ビザなどに切り替える必要が出てくる。
この段階から永住権を取得しようとすると、ハードルがぐっとあがる。(らしい)
財産がいくら以上ないといけないなど、金銭面でのハードルがめっちゃ高くなる。(らしい)

じゃあ数か月に1度出国すればいいやんって話だけど、コロナ禍の昨今おいそれと出入国を繰り返せる状況でもないし、コロナ禍でなかったとしてもお近くの外国へいくのはそれ相応の出費となる。
台湾で暮らしている以上、そこかしこで居留証の提示を求められるので、日常生活に支障が出てくることは想像に難くない。
健康保険なんかの加入にも支障がでてくる可能性もある。

ちょっと話がそれるけど、私が留学生だった時3週間ほどルームメイトだった韓国人女性は、1年以上台湾にいる予定なのになぜか居留証を取得していなくて、3か月に1度香港へ行っては弾丸で帰国していた。
聞けばお金がないので、香港に着いたら空港からは出ずにそのまま空港のベンチで1泊。
翌日の便で帰国するっていうのを3か月に1度繰り返してた。
いくら格安チケットだからって言っても、3か月に1度香港へいくのは時間もお金もたいそうムダだよね。

知り合いの日本人男性は、離婚とかになると面倒なことになるので配偶者ビザはあえて取得せずに、結婚前から保持していた就労ビザで5年勤務してから、永住ビザに切り替えたって言ってたな。
もしも離婚とかなったときに、子供に会えなくなるとかそういうリスクも考えてのことだったそう。
離婚の心配なんてまったくなさそうなファミリーだけど、万が一の事を考えてそうしたらしい。

Sちゃんの同僚の日本人女性は、台湾人男性と結婚し台湾南部へ嫁いできた。
義両親との関係や、ママ大好きな旦那さんとうまくいかなくなって離婚。
子供を連れて日本へ帰ることを望んだがそれは叶わず台湾の家庭裁判所が出した結論は親権、養育権ともに父親側。
定期的に子供に会うためには台湾に留まるほかなく、日本語教師の仕事を見つけ就労ビザを取得して台湾で暮らしている。

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ルームメイトSちゃん熱弁

お話は戻って再び2012年。
Mちゃんが台湾を去るということを聞いた私とルームメイトのSちゃんは、地味にショックを受けていた。
台湾に来たばかりなのにまぁまぁパンチのきいた出来事で、ビザについては議論するまでもなく結論は一択状態。

就学ビザや就労ビザもそれなりに大変だけど、本人の努力が及ぶ範囲が大きい。

かたや配偶者ビザって、自分の裁量ではどうしようもないストレスのもとで継続していかないといけないリスクがある。
夫や義両親や義兄弟、親戚など自分の力では変えられないことが多々あるのだ。
そこに文化の違いやら何やらが加わって、相当の柔軟性とコミュ力がないと難しい。

ルームメイトのSちゃんは、中学校から大学まで女子高育ちという環境と大学の専攻も相まって女性の権利と生き方なんかに熱く語ることがあった。
Sちゃんでなくとも私もそれおかしくない!?って思ったのは、Mちゃんが離婚を切り出された理由。
赤ちゃんができないことが理由だと聞いた。
赤ちゃんができない理由は女性側だけにあるわけでもないのに、理不尽な理由だ。
悲しいけど、こういう認識の人々は男女問わず多い ほんと無知って罪だよね。

台湾人の友達も連休で旦那さんの実家へ帰るのが苦痛だといつも言っている。
帰れば子供はまだか?と聞かれ親戚の叔父さんに病院へ行けと責められるのだそうだ。
旦那さんは彼女をかばうこともせず、雰囲気を悪くするとおじさんに悪いからってヘラヘラ笑って過ごしているという。
ここでも台湾名物メンツがお出ましになるわけです。
オードリーさんが有名になってIT先進国みたいに言われてるけど、実際のところまだまだ古くさい考えと偏見に満ちているといっても過言ではない。

後日談

Mちゃんは日本へ帰国し、職場で出会った日本人男性と再婚した。
赤ちゃんも生まれて幸せに暮らしていると聞いている。

Sちゃんは日本語教師として台湾南部の都市に住むこととなった。
南へ行けば行くほど伝統的な考え方が色濃くなる台湾。
日々目の前で繰り広げられる嫁姑バトル。
ここで、大いに台湾社会における女性の幸せとは?というものを考えることとなった。